問題が起きたとき、原因をきちんと突き止めようとするほど考える時間が長くなり、何から手をつければよいか分からなくなることがあります。情報が足りない状態で原因を一つに決めようとすると、考えが同じ場所を回り続けやすくなります。
そんなときは、原因を当てにいくより先に、次に確かめられる事実を一つ決めて、小さく試す形へ切り替えます。結果が一つ増えるだけでも、次に考える範囲を狭めやすくなります。
分かっている事実を分ける
推測と実際に確認できたことを一度切り離します。
一つだけ確かめる
短時間で結果が分かる確認を一つ選んで試します。
結果から次を絞る
当たったか外れたかではなく、次に見なくてよい範囲を減らします。
この記事のタグ
原因を考え続けるほど、事実と推測が混ざりやすくなります
「たぶん設定が悪い」「きっと相手の確認漏れだ」と考えること自体は自然ですが、確認前の推測が増えると、どこから見ればよいか分かりにくくなります。
- 同じ原因候補を何度も考えている
- 確認できていないことを前提に話を進めている
- 調べる項目が増える一方で手を動かしていない
一つ確かめるだけでも、次に考えなくてよい範囲が生まれます。
次に確かめるのは「すぐ結果が分かること」から選びます
最初から一番大きな原因を探す必要はありません。短時間で確認でき、結果によって次の行動が変わるものを優先します。
早い
数分から短時間で確認できるか。
分かれる
結果によって次の見方が変わるか。
戻せる
試しても元へ戻せるか。
この条件を満たす確認なら、予想が外れても情報が一つ増えます。
「これを試せば何が分かるか」を一文にしてから動きます
確認する前に、「この設定を変えて同じ症状が出るかを見る」「別の順番で試して変化があるかを見る」のように、試すことと分かることを一文で結びます。
「Aを変えてBが変わるか確かめる」と書ければ十分です。結果が変わらなければAの優先度を下げ、変わればAの周辺を次に見ます。
一度に複数の条件を変えると、何が効いたか分からなくなります。試すのは一回につき一つにします。
試した結果は「正解か不正解か」ではなく、次に何を見なくてよいかで使います
予想どおりにならなかった確認も無駄ではありません。原因候補を一つ弱くできれば、次に使う時間を減らせます。
- 何を一つ変えましたか?
- 結果は変わりましたか?
- 見なくてよくなった候補はありますか?
- 次に一つだけ確かめるなら何ですか?
小さな確認を重ねると、考える範囲が少しずつ狭まり、原因に近づきやすくなります。
今止まっている問題から、五分で確かめられることを一つ選びます
原因が分からず止まっていることを一つ思い出し、「いま確実に分かっていること」と「まだ推測のこと」を分けます。そのうえで、短時間で確かめられる事実を一つだけ選びます。
今日の実践
- 事実と推測を分ける
- 五分程度で確かめられることを一つ決める
- 試した結果を一行だけ残す
原因を全部理解してから動くのではなく、動いた結果を次の判断材料にします。
最後のメッセージ
問題解決は、最初から正しい原因を当てる作業ではありません。確認できる事実を一つずつ増やし、考えなくてよい範囲を減らす作業でもあります。
考えが止まったときは、「次に何を確かめれば一つ前へ進めるか」へ問いを変えてみてください。
最後に確認
- 推測を事実として扱っていませんか?
- 一度に複数の条件を変えていませんか?
- 試した結果から次の確認を一つに絞れていますか?
