次の予定の時刻は分かっているのに、その直前まで別の作業を続けてしまい、資料を開く、移動する、飲み物を用意するといった準備を慌てて済ませることがあります。
このとき不足しているのは、予定そのものではなく「今の作業をいつ終えるか」という境界かもしれません。15時から予定があるなら、14時59分まで別の作業に使えるとは限りません。
準備や移動、頭の切り替えに時間が必要なら、その分だけ前に作業の切り上げ時刻を置く必要があります。
この記事では、次の予定から逆算して切り上げ時刻を決め、その時刻を過ぎたら新しい作業を始めないことで、予定と予定の間に必要な切り替え時間を確保する方法を考えます。
次の予定の開始時刻を確認する
動かせない予定を1つ選び、何時から始まるのかを基準にします。
切り替えに必要な時間を見積もる
準備、移動、保存、休憩など、予定へ入る前に必要な時間を考えます。
切り上げ時刻を予定へ入れる
その時刻を過ぎたら新しい作業を始めず、次の予定へ移る準備に入ります。
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次の予定の直前まで今の作業を続けていないか確認します
予定表に開始時刻が入っていても、そこへ移るための時間が入っていないと、直前まで別のことをしやすくなります。
仕事でも生活でも、現在の作業を止める、保存する、必要なものをそろえる、場所を移るといった動作には少しずつ時間がかかります。次のような状態が続いていないかを見てみます。
- 次の予定の1~2分前まで、別の作業を続けることが多い
- 「あと少しだけ」と続けた結果、準備を後回しにしている
- 移動、資料の準備、機器の接続などを予定時間に含めていない
- 前の作業の続きを考えたまま、次の予定へ入ることがある
予定によって必要な準備時間は違います。大切なのは、開始時刻だけを見るのではなく、そこへ移るまでに何分必要かを自分の実際の行動から考えることです。
切り上げ時刻は次の予定から逆算して決めます
切り上げ時刻を決めるときは、「何分前なら安心か」を感覚だけで決めるより、次の3つを順に見ると考えやすくなります。
予定の開始時刻
会議、外出、約束など、動かしにくい開始時刻を基準にします。
準備と切り替え
資料、移動、保存、身支度、頭の切り替えなどに必要な時間を見ます。
少しの予備時間
保存に手間取る、移動が少し延びるなど、小さなずれを吸収する時間を足します。
たとえば、15時からオンライン会議があり、資料を開く、飲み物を用意する、接続を確認するのに10分ほど必要なら、15時をそのまま作業終了時刻にはしません。
さらに5分ほど余裕を持たせるなら、14時45分を「今の作業を切り上げる時刻」にできます。毎回同じ分数に固定する必要はなく、予定の種類に合わせて変えて構いません。
切り上げ時刻を予定表へ入れ、その後は新しい作業を始めません
切り上げ時刻は頭の中だけで覚えるのではなく、予定表やアラームなど、作業中に確認できる場所へ置きます。
そして、その時刻を過ぎたら「何かを終わらせる」より先に「新しい作業を始めない」と決めます。これが、切り替え時間を守るための境界になります。
切り上げ時刻を見える場所へ置く
次の予定と同じ予定表へ「14:45 作業を切り上げる」のように入れます。
時刻を過ぎたら新規着手を止める
今から終わらない作業には手を付けず、現在の作業も区切りのよい所で止めます。
再開位置を1行残して切り替える
途中で止める場合は、次に何をするかだけ残し、再開時の探し直しを減らします。
会議前の準備に10分、予備に5分必要だと考え、14時45分を切り上げ時刻にします。
14時40分の時点で20分ほどかかる新しい作業は始めません。今やっている文章の段落だけを終え、ファイルを保存し、「次は3ページ目の数字確認から」と1行残して会議の準備へ移ります。
切り上げ時刻になった瞬間に、作業を途中で投げ出す必要はありません。2分程度で安全に終えられる小さな区切りなら、そこまで進める選択もできます。
一方、終わるまで10分、20分とかかりそうなら、境界を動かすより再開位置を残して止めた方が、次の予定へ入りやすくなります。
次の予定へ入りやすくなったかを実際の時間で確認します
切り上げ時刻を作ったら、その設定が自分に合っていたかを次の予定が終わった後に確認します。予定どおり切り上げられたかだけではなく、切り替え全体が楽になったかを見ることが大切です。
- 次の予定へ遅れず、慌てずに入りやすくなったか
- 資料、移動、身支度などに必要な時間は足りていたか
- 切り上げが早すぎて、待つ時間が長くなりすぎなかったか
- 途中で止めた作業を後から迷わず再開できたか
毎回ぎりぎりになるなら、次は切り上げ時刻を5?10分ほど前へ動かします。反対に、いつも長く待つなら少し後ろへ戻してもよいでしょう。
中断した作業の再開に時間がかかるなら、切り上げ時刻を遅くするのではなく、再開メモを「次に確認する場所」「次の1動作」まで具体的にします。切り上げ前に始める仕事の大きさを小さくする方法もあります。
今日の予定から動かせない時刻を1つだけ選びます
すべての予定へ一度に切り上げ時刻を付ける必要はありません。まずは今日の中から、会議、外出、約束など開始時刻を動かしにくい予定を1つ選びます。
今日のポイント
- 次の予定の開始時刻を1つ選ぶ
- 準備、移動、切り替えに必要な時間を考える
- そこから逆算して切り上げ時刻を決める
- 切り上げ時刻を過ぎたら新しい作業を始めない
- 予定の後に、早すぎたか遅すぎたかを確認する
1回試すと、自分が予定前に実際どれくらいの時間を必要としているかが見えてきます。その結果を使えば、次からは開始時刻だけでなく、切り替えのための時間も含めて予定を組みやすくなります。
予定を守るには、始める時刻だけでなく終える時刻も必要です
次の予定へ余裕を持って入るためには、その予定の開始時刻だけを見るのではなく、今の作業をいつ切り上げるかまで決めておく方法があります。
準備や移動に必要な時間は、予定ごとに違います。実際に試し、早すぎるなら少し後ろへ、ぎりぎりなら少し前へ動かすことで、自分の行動に合う切り替え時間を作っていけます。
次の予定の前に確認したいこと
- 開始時刻だけでなく、準備に必要な時間を見たか
- 作業を切り上げる時刻を決めたか
- 切り上げ後に新しい作業を始めないと決めたか
- 途中作業の再開位置を1行残したか
- 次の予定の後に、切り上げ時刻が合っていたか確認したか
