気になっていることがあると、仕事をしているときも、食事をしているときも、ふと同じことを考えてしまうことがあります。
一度考えて答えが出ればよいのですが、「こうなったらどうしよう」「あのとき別の言い方をすればよかったかもしれない」と、同じところへ何度も戻ることもあります。
心配を無理になくそうとすると、かえって「まだ気になっている」と心配そのものへ意識が向きやすくなります。そこで、考えないようにするのではなく、考える時間に区切りを作る方法があります。
この記事では、心配ごとが一日のあちこちへ入り込んでいるときに、短い時間だけ向き合い、それ以外の時間まで心配に使い続けないための方法を考えます。
同じ心配へ何度戻っているか見る
問題の大きさではなく、1日の中でどれくらい何度も考えているかを確認します。
考える時間を短く決める
心配が浮かぶたびに考えるのではなく、あとで考える時間を1回だけ用意します。
時間が終わったらいったん離れる
答えが出ていなくても区切りで終え、今していることへ意識を戻します。
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心配の内容より一日の中で何度戻っているかを見ます
心配なことがあるから考える。それ自体は不自然なことではありません。ただ、考えるたびに新しい答えへ近づいているとは限りません。
同じ想像や同じ問いへ繰り返し戻り、そのたびに仕事や休憩が途切れているなら、心配そのものだけでなく「考えている時間の広がり」にも目を向けます。
- 作業中に同じ心配が何度も浮かんでいる
- 新しい情報がないのに同じ結論を考え直している
- 休んでいるときにも先の悪い場面を何度も想像している
- 別のことをしていても心配へ意識が戻りやすい
大切なことだから心配する場合でも、一日中考え続けなければならないとは限りません。まずは心配が生活のどこまで入り込んでいるかを確認します。
考えるたびに何かが進んでいるかを確かめます
同じことを長く考えていると、「これだけ気になるのだから、まだ考え足りないのでは」と感じることがあります。
そこで、心配が浮かんだときに、考え続けることで何が変わっているのかを見ます。
新しい材料がある
新しい情報や条件が増えたなら、もう一度考える意味がある場合があります。
同じ問いに戻っている
材料が変わらないまま同じ結論を何度も確認している状態です。
まだ答えを出せない
相手の返事や後日の出来事など、今は考えても確定しないことがあります。
新しい材料がなく、今できることも変わらないなら、考える時間を長くしても答えが増えない場合があります。
そのときは心配を無視するのではなく、「あとでこのことを考える時間を作る」と決めて、いったん今していることへ戻ります。
心配ごとを考える短い時間を1回だけ予定に入れます
心配を思い出すたびにその場で考え始めるのではなく、その日に心配ごとへ向き合う短い時間を先に決めます。
最初は10~15分ほどの短い時間から試せます。その時間以外に心配が浮かんだら、忘れない程度の短い言葉だけ残し、「これは決めた時間に考える」と区切ります。
考える時間を決める
今日の中から短い時間を1回選び、心配ごとへ向き合う時間として使います。
浮かんだら短く残す
日中に心配が浮かんだら、1行ほど残し、その場で長く考え始めないようにします。
時間が来たらそこで考える
残した心配を見直し、今できることがあれば1つ決め、時間が終わったらいったん離れます。
朝の仕事中に「当日うまく話せなかったらどうしよう」と浮かんだら、その場で先の場面を何度も想像する代わりに、「来週の予定が心配」と短く残します。
夕方に10分だけ考える時間を決めているなら、その時間になってからメモを見ます。事前に準備できることが1つ見つかれば、その行動を決めます。新しくできることがなければ、そこで時間を終えます。
考える時間の目的は、すべての心配へ答えを出すことではありません。「考えるならこの時間」と場所を決め、一日中どこでも心配し続ける状態を減らすことです。
決めた時間になったとき、朝ほど気にならなくなっている心配もあります。その場合は、無理にもう一度深く考える必要はありません。
心配が消えたかではなく一日の占める時間が減ったかを見ます
この方法を試した後に、「もう心配しなくなったか」だけで判断すると、少しでも気になった時点でうまくいかなかったように感じます。
見るのは、心配が浮かんだ回数そのものより、浮かんだあとにどれくらい長く考え続けたかです。
- 心配が浮かんだあと、以前より早く今していることへ戻れたか
- 同じことを何度も考え直す時間が少なくなったか
- 決めた時間になったとき、まだ考える必要がある心配はどれくらい残っていたか
- 考える時間を作ったことで、かえって心配へ意識が向きすぎなかったか
15分では同じことを繰り返す時間が長くなるなら、次は10分へ短くします。反対に短すぎて毎回途中で終わるなら、少しだけ長くする方法があります。
決めた時間そのものが気になって負担になるなら、毎日行う形にこだわらず、心配が続いている日にだけ使う方法へ変えます。この方法を試しても強い不安が続き、仕事や生活への影響が大きい場合は、この方法だけで抱え込まず、身近な相談先や専門家へ相談することも選択肢です。
今日何度も浮かんでいる心配を1つだけ対象にします
気になっていることを全部まとめて何とかしようとせず、今日すでに何度か頭へ戻ってきている心配を1つだけ選びます。
そして今日の中に短い時間を1回決めます。それまでは、心配が浮かんだら短く残すだけにして、その場で考えを広げない形を試します。
今日のポイント
- 今日何度も考えている心配を1つ選ぶ
- 心配を考える短い時間を1回決める
- それまでに浮かんだら1行だけ残す
- 決めた時間だけ心配へ向き合う
- 時間が終わったら答えがなくてもいったん離れる
試した後は、「心配がなくなったか」ではなく、「一日の途中で同じことへ戻る時間が少し減ったか」を確認します。
使いやすければ残し、考える時間が長すぎるなら短くする。負担が増えるならいったんやめる。このように結果を見ながら使い方を変えていきます。
心配をなくすのではなく心配に使う時間を広げすぎない
大切なことや先の読めないことがあれば、心配が浮かぶことはあります。そのたびに「考えないようにしなければ」と気持ちを押さえようとする必要はありません。
一方で、同じ心配を朝から夜まで何度も考え続ける必要もありません。短い時間だけ向き合い、それ以外の時間は今していることへ戻る。そんな区切りを作ることで、心配との距離を変えられる場合があります。
心配が頭から離れないときに確認したいこと
- 新しい材料がないまま同じことを何度も考えていませんか?
- 心配ごとを考える短い時間を決めましたか?
- 日中に浮かんだ心配を短く残して保留できますか?
- 決めた時間が終わったらいったん離れられましたか?
- 試した後、心配に使う時間が減ったか確認しましたか?
