職務経歴書を書く前に求人票から応募先へ伝える経験を選ぶ方法

職務経歴書を書こうとすると、これまで担当した仕事を古い順に思い出し、できるだけ多く書こうとすることがあります。

ただ、長く働いてきた人ほど経験は増えます。すべてを同じ詳しさで書くと、自分が伝えたいことも、応募先に関係する経験も見つけにくくなります。

そこで、過去の経歴から書き始めるのではなく、先に応募する求人票を見ます。任される仕事を1つ選び、それに近い経験を自分の過去から探します。

その経験を「何を担当したか」「どう進めたか」「その結果どうなったか」に変えると、職種名が完全に同じでなくても、応募先で活かせそうな経験を具体的に伝えやすくなります。

最初にすること

求人票から仕事を1つ拾う

応募先で任されそうな仕事を選び、何を伝える必要があるかを先に決めます。

次にすること

近い経験を過去から選ぶ

目立つ実績ではなく、その仕事で使えそうな経験を優先して選びます。

最後にすること

担当・行動・結果に変える

肩書きだけではなく、実際に何をしてきたのかが分かる形へ整えます。

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01
現在地を確認

職歴を並べるだけになっていないか確認します

職務経歴書を作るとき、勤務した会社、部署、担当業務を時系列で並べることから始める場合があります。経歴を確認するためには必要ですが、それだけでは応募先へ何を伝えたいのかが見えにくくなります。

書き始める前に、自分の経験と応募する仕事がどこでつながるのかを確認します。

  • 求人票を見ずに過去の仕事内容から書き始めている
  • 大きな成果があった経験だけを優先している
  • 書いた経験が応募先のどの仕事につながるか説明できない
  • 「調整力」「対応力」など言葉だけで強みを書いている
目立つ経験より応募先の仕事とつながる経験を探します

自分では普通だと思っている仕事でも、応募先が必要としている仕事と近ければ大切な材料になります。経歴の大きさではなく、これから任される仕事とのつながりを見ます。

02
判断材料を知る

求人票を3つの角度から読みます

職務経歴書へ何を書くか決めるために、求人票の文章をすべて覚える必要はありません。自分の経験と結びつけやすい部分を3つの角度から見ます。

1

何をする仕事か

顧客対応、資料作成、進捗管理など、入社後に担当する具体的な仕事を拾います。

2

何を使う仕事か

知識、道具、システム、資格、経験など、仕事を進めるために必要なものを確認します。

3

誰と進める仕事か

顧客、社内の別部署、チームなど、仕事の中で関わる相手にも注目します。

例えば応募先の仕事が「複数部署と調整しながら進捗を管理する」なら、過去に同じ職種名で働いていなくても、社内の複数担当者から情報を集め、期限を調整した経験は候補になります。

職種名が同じかどうかだけではなく、仕事の中で実際に行った行動まで近づけて比べることがポイントです。

03
具体的に動く

求人票の仕事1つに過去の経験1つをつなげます

求人票から関連しそうな仕事を見つけたら、その仕事に最も近い過去の経験を1つだけ選びます。ここでは、複数の経験を一度にまとめようとしません。

仕事を1つ選ぶ

求人票から、自分が入社した場合に担当する可能性が高そうな仕事を1つ選びます。

近い経験を1つ探す

同じ職種に限定せず、同じ相手、作業、判断、道具を使った経験まで広げて探します。

3つの要素にする

担当したこと、実際に行ったこと、その結果や完了した状態の順に書きます。

応募先が「複数部署との進捗調整」を求めている場合

「調整業務を経験しました」だけでは、どの程度の経験なのか分かりにくくなります。

例えば「各部署から進捗を確認し、遅れている案件を一覧化して担当者へ確認した。期限変更が必要な案件は関係者と日程を調整し、週次の進行を管理した」のように、実際に担当した範囲と行動まで書きます。

売上や件数などの数字がない仕事でも問題ありません。担当した範囲、仕事の頻度、関わった相手、自分が行った工夫、最後にどの状態まで進めたかを使えば具体化できます。

反対に、実際には担当していない仕事まで応募先に合わせて広げてはいけません。近い経験がない場合は、完全に一致させようとせず、自分が実際に経験した範囲だけを使います。

04
提出前に確認

書いた経験が応募先の仕事につながっているか見直します

経験を具体的に書けても、その情報が応募先の仕事とつながっていなければ、読む側が関係を探さなければなりません。提出前に4点を確認します。

  1. この経験が求人票のどの仕事に関係するのか、自分で説明できますか?
  2. 肩書きや印象ではなく、実際に担当した事実を書いていますか?
  3. 職務経歴書に書いた内容を、面接でも自分の言葉で説明できますか?
  4. 1つの経験へ多くの強みを詰め込みすぎて、何を伝えたいのか曖昧になっていませんか?

経験と求人の関係が弱ければ、文章を大きくするのではなく、別の経験へ入れ替えます。近い経験が見つからなければ、共通する作業や行動まで範囲を広げて探します。

それでも該当する経験がない場合は、無理にあるように見せる必要はありません。職務経歴書は過去を作り変えるものではなく、自分が実際に行ってきたことの中から、応募先へ伝える材料を選ぶために使います。

05
今日からできること

応募予定の求人1件で経験を1つ書き直します

職務経歴書全体を一度に完成させる必要はありません。応募を考えている求人を1件開き、仕事内容の中から1項目だけ選びます。

今日のポイント

  • 応募を考えている求人を1件開く
  • 任されそうな仕事を1つ選ぶ
  • その仕事に近い自分の経験を1つ探す
  • 担当したこと・行ったこと・結果の順に書く
  • 求人票の仕事とのつながりを声に出して説明する

つながりを説明しにくければ、文章を長くする前に経験の選び方を変えます。別の経験の方が近ければ、そちらを使います。

1件できたら、求人票の別の仕事内容について同じ作業を繰り返します。こうすると、過去の経歴を全部並べてから削るより、応募先へ伝える必要がある経験から職務経歴書を組み立てられます。

職務経歴書は過去の仕事を全部詳しく書く必要はありません

経験が多いほど、何を残して何を短くするか迷いやすくなります。そんなときは、自分の経歴だけを見続けるのではなく、応募する求人票へ戻ります。

これから任される仕事を1つ選び、その仕事に近い経験を過去から探します。そして、担当したこと、実際に行ったこと、結果や完了した状態まで具体的にします。

職種名が完全に同じでなくても、仕事の中で使う行動や経験がつながる場合があります。反対に、目立つ実績でも応募先の仕事と関係が薄ければ、詳しく書く優先順位は下げられます。何をしてきたかだけでなく、これからする仕事へ何をつなげられるかを基準に選びます。

職務経歴書へ経験を書く前に確認したいこと

  • 求人票から任されそうな仕事を1つ選びましたか?
  • その仕事に近い過去の経験を選びましたか?
  • 担当したこと・行動・結果が具体的になっていますか?
  • 実際に経験していない内容を広げて書いていませんか?
  • 応募先の仕事とのつながりを自分の言葉で説明できますか?