転職活動を続けて内定の連絡を受けると、ほっとした気持ちやうれしさから、「ここまで進んだのだから入社しよう」と考えることがあります。
一方で、求人票を見たとき、面接で説明を受けたとき、内定後に条件を確認したときでは、手元にある情報が少しずつ増えています。
それぞれを別々に覚えていると、「最初に聞いていた仕事内容と同じだったか」「働く場所や時間について何と言われていたか」が曖昧になることがあります。
承諾する前に、求人票、面接で聞いた内容、提示された条件を同じ項目で見比べます。違いがあること自体をすぐ問題とせず、自分の判断に影響する違いと不明点だけを確認してから返答します。
3つの情報を集める
求人票、面接で聞いた内容、内定後に提示された条件を手元へそろえます。
同じ項目を横に比べる
仕事内容や働く条件を、一致・違い・不明の3つに分けて確認します。
必要なことだけ確認する
答えによって承諾判断が変わる項目を、返答する前に確認します。
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内定が出た安心感だけで決めようとしていないか確認します
選考が長く続いたあとに内定を受けると、「やっと決まった」という気持ちが大きくなることがあります。その状態では、応募を始めたころに気になっていた条件を確認せず、返答を急ぎやすくなります。
反対に、細かな違いを見つけたことで不安になり、すべてを問題だと考える必要もありません。最初に、今の判断が何に影響されているかを確認します。
- 内定をもらえたこと自体が、承諾する一番大きな理由になっている
- 求人票を最後に見たのが応募したときのままになっている
- 面接で聞いた仕事内容を記憶だけで判断している
- 提示された条件と面接内容をまだ並べて確認していない
選考前より具体的な情報がそろっているからこそ、最初の印象だけでなく、今ある情報を使って入社後の働き方をもう一度確認できます。
求人票・面接・提示条件の役割を分けて見ます
3つの情報には、それぞれ確認しやすい内容があります。どれか1つだけを正しい情報として扱うのではなく、同じ項目について何が書かれ、何を聞いたのかを見ます。
求人票
応募した時点で示されていた仕事内容、勤務地、勤務時間など、最初の前提を確認します。
面接で聞いた内容
配属後に担当する仕事、チームでの役割、仕事の進め方など、会話の中で具体化した内容を確認します。
提示された条件
内定後に確認できる仕事内容や働く条件を見て、前の説明と同じかを確認します。
3つが完全に同じ言葉で書かれている必要はありません。選考を進める中で仕事内容が具体的になったり、自分の配属予定が分かったりすることもあります。
見るべきなのは表現の違いではなく、「自分が入社するかどうかの判断を変える違いがあるか」です。
3つの情報を同じ項目で並べて違いを見つけます
求人票、面接のメモ、提示された条件を別々に読むのではなく、同じ項目だけを横に比べます。一度にすべてを見る必要はありません。
重要な項目を選ぶ
仕事内容、働く場所、働く時間など、自分が入社判断で重視する項目から確認します。
3つを横に比べる
求人票、面接、提示条件について、一致している・違う・分からないに分けます。
違いを確認文にする
判断が変わる違いや不明点だけを、相手が具体的に答えやすい質問へ変えます。
求人票では「既存顧客への対応」が中心と書かれていたものの、面接では「新規顧客への提案も担当することがある」と説明を受け、提示条件では「営業業務」とだけ記載されていたとします。
この場合、「話が違う」とすぐ判断するのではなく、「配属後は既存顧客への対応と新規顧客への提案を、どのような役割分担で担当する想定でしょうか」と確認します。
返ってきた答えによって入社判断が変わるなら、確認する意味があります。どちらでも判断が変わらない細かな表現の違いまで、すべて質問する必要はありません。
また、自分の記憶と文書の内容が違うと感じた場合は、「面接ではこう理解していました」と自分の受け取り方を添えて確認すると、何が違っているのかを整理しやすくなります。
確認した答えで入社後の働き方を説明できるか見ます
質問への回答を受けたら、「聞けたから終わり」にせず、その情報を使って入社後の働き方をもう一度想像します。
- 自分が担当する主な仕事を説明できますか?
- 応募時に重視していた条件について、大きな不明点は残っていませんか?
- 求人票と面接で違って見えた点について、納得できる説明を確認できましたか?
- 確認後も違和感がある場合、その違和感が承諾判断を変えるほど大きいものか説明できますか?
答えを聞いて納得できれば、承諾へ進む判断材料になります。反対に、自分にとって重要な項目が最後まで分からない場合は、もう一度確認する、返答を検討する、辞退するという選択も残ります。
重要なのは、内定をもらったから承諾することでも、小さな違いを見つけたから辞退することでもありません。自分が重視している条件について、必要な情報を確認したうえで決めることです。
内定先1社について重要な3項目だけ照合します
確認する項目を増やしすぎると、違いを探すこと自体が目的になります。最初は、自分が入社先を選ぶうえで重要な3項目だけを使います。
今日のポイント
- 求人票をもう一度開く
- 面接で聞いた内容や残したメモを確認する
- 内定後に提示された条件を並べる
- 重要な3項目を一致・違い・不明に分ける
- 判断が変わる不明点だけを質問へ変える
3項目が確認できたら、その内容で入社後の働き方を説明してみます。説明できて納得しているなら、返答へ進む材料がそろってきています。
まだ重要な不明点が残るなら、その項目だけ追加で確認します。情報を増やし続けるのではなく、自分が決めるために必要なところまで確認したら、その情報を使って承諾・保留・辞退を判断します。
内定を受けたら選考中の情報を一度つなげて見ます
求人票を読んだとき、面接を受けたとき、内定後では、持っている情報が違います。どの時点の印象だけで判断するのではなく、最後に3つをつなげて確認します。
仕事内容や働く条件について同じ項目を並べると、最初から変わっていないこと、選考中に具体化したこと、まだ分からないことを分けられます。
違いを見つけることが目的ではありません。自分が入社するかどうかを決めるために必要な情報を確認し、納得できれば承諾する。重要な不明点が残れば確認する。合わないと分かれば別の選択をする。その順番で考えると、内定をもらった勢いだけに頼らず判断できます。
内定を承諾する前に確認したいこと
- 求人票をもう一度確認しましたか?
- 面接で聞いた内容と提示条件を照合しましたか?
- 自分が重視する項目の違いと不明点を確認しましたか?
- 確認した内容から入社後の働き方を説明できますか?
- 承諾・保留・辞退を自分の判断材料から選べていますか?
