家庭で血圧を測り始めるときに測る時間と条件をそろえる方法

家庭用の血圧計を使い始めると、「昨日より高い」「朝と夜で違う」「測り直したら数字が変わった」と気になることがあります。

血圧は毎回まったく同じ数字になるものではありません。そのため、1回の数字だけを見て良い悪いを決めようとすると、測るたびに不安になったり、都合のよい数字が出るまで何度も測ったりしやすくなります。

家庭で血圧を測る目的は、毎回同じ数字を出すことではありません。なるべく同じ条件で測定し、日々の記録として見られる状態をつくることです。

まずは測る時間と場所を決め、座った状態で少し休んでから測ります。そして、出た数字を選び直さず、その日の記録として残すところから始めます。

最初にすること

測る時間を決める

思いついたときに測るのではなく、朝や夜など普段続けやすい時間を決めます。

次にすること

測る条件をそろえる

姿勢や測定前の状態をなるべくそろえ、比較しやすい記録にします。

最後にすること

記録を続けて見る

1回だけの数字ではなく、同じ条件で続けた記録を確認します。

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01
今の状態を確認する

今どのようなタイミングで測っているか確認します

家庭で血圧を測り始めたら、最初に確認したいのは数字そのものではなく、どのような条件で測っているかです。

昨日は起きてすぐ、今日は朝食後、別の日は外出から帰った直後というように条件が大きく違えば、数字を並べても違いの意味を考えにくくなります。

  • 測る時間帯は毎日大きく変わっていませんか?
  • 座って落ち着いてから測っていますか?
  • 急いでいるときや移動直後に測っていませんか?
  • 同じ腕、同じ血圧計で測れていますか?
  • 気に入った数字だけを記録していませんか?
最初に数字を下げようとしないことが大切です

家庭血圧を測り始める段階では、「どうすれば低い数字が出るか」を探すのではなく、いつもに近い状態をなるべく同じ条件で記録できる仕組みをつくります。

02
判断材料を知る

家庭血圧は同じ条件で続けた記録として見ます

血圧は一日の中でも変化するため、1回の測定結果だけで自分の状態を決めるものではありません。

家庭で測る場合は、測定する時間帯や姿勢、測定前の状態をなるべくそろえておくと、日々の数字を比べやすくなります。

1

時間帯

朝や夜など、毎日続けやすい時間帯を決めます。測るたびに大きく時間を変えないようにします。

2

測定前の状態

座った姿勢で少し安静にしてから測り、慌ただしい状態のまま測定を始めないようにします。

3

記録の残し方

数字が気になるからと何度も測り直し、都合のよい値だけを残すのではなく、決めた方法で記録します。

家庭血圧は診察室で測る血圧とは条件が異なります。自分で数値だけを見て診断したり、薬の量を変更したりするためのものではありません。

医療機関から測定する時刻、回数、記録方法などについて具体的な指示を受けている場合は、その方法を優先します。

03
安全な範囲で具体的に試す

血圧計を置く場所と測る流れを固定します

家庭血圧を続けるために、毎回細かい手順を考える必要はありません。血圧計を使う場所と測る流れを決めておきます。

例えば朝に測るなら、起床してトイレを済ませ、朝食や服薬の前など、自分が毎日再現しやすい流れの中へ測定を入れます。

時間を固定する

朝なら起床後、夜なら就寝前など、生活の中で毎日再現しやすい時間を決めます。

座って少し休む

椅子に座って落ち着く時間をとり、急いでいる途中や動いた直後にそのまま測らないようにします。

そのまま記録する

測定した日時と数値を記録し、良い数字になるまで何度も測り直す習慣をつくらないようにします。

朝の測定を習慣にする場合

血圧計を毎朝座る場所の近くへ置いておきます。起床後の決めたタイミングになったら椅子に座り、少し落ち着いてから測定します。

測定が終わったら、その場で記録します。数字が前日より高くても、その数字だけを見てすぐ生活や薬を変更しません。

翌日も同じ流れで測ります。こうすることで、測定するための判断を毎朝繰り返さず、条件をそろえやすくなります。

処方されている降圧薬などがある場合、家庭血圧の数字だけを理由に薬を中止したり、量や服用時刻を自己判断で変えたりしないでください。気になる記録があるときは、記録を医師や薬剤師へ見せて確認します。

04
実践後の確認

1回の上下より測定条件と記録の続き方を確認します

血圧の記録を始めると、前日との差が最も気になるかもしれません。しかし、毎日同じ数字になることを目標にする必要はありません。

まず確認するのは、決めた条件で無理なく測定できているかです。

  1. 測定する時間帯を大きく変えずに続けられていますか?
  2. 毎回、座って少し落ち着いてから測れていますか?
  3. 数字が気になって何度も測り直すことが増えていませんか?
  4. 測った日時と結果を残せていますか?
  5. 測定そのものが大きな負担や不安になっていませんか?

朝は忙しくて毎日条件をそろえられないなら、血圧計の置き場所を変える、起床後の別の行動と組み合わせるなど、続けやすい形へ調整します。

測定値について医療機関から確認するよう指示されている範囲がある場合や、高い値が続いて気になる場合は、自分で結論を出さず記録を持って相談します。

05
今日からできること

明日測る時間と場所を今日決めておきます

家庭血圧を始めるなら、最初から長期間の記録表を作る必要はありません。まず明日の1回を同じ条件で測れるように準備します。

今日のポイント

  • 朝か夜など測定する時間帯を決める
  • 毎日座れる場所の近くへ血圧計を置く
  • 測定前に落ち着く時間をとる
  • 測定した日時と数字をそのまま記録する
  • 気になる数字だけで自己判断しない

朝に測るなら、今夜のうちに血圧計と記録するものを同じ場所へ準備しておきます。明日の朝は、決めた流れで測り、その数字を記録します。

次の日も同じ流れを繰り返します。家庭血圧では、毎日違う条件でたくさん測ることより、決めた方法を続けて比較できる記録にしていくことが大切です。

家庭血圧は良い数字を探すより同じ条件で残します

家庭で血圧を測り始めると、毎回の数字の違いが気になりやすくなります。しかし、前日より高かったからといって、その1回だけで自分の状態を決める必要はありません。

まず、測定する時間帯、場所、姿勢、測定前の状態をなるべくそろえます。そして、出た数字を選び直さず、その日の記録として残します。

こうして比較できる記録を作っておけば、自分だけで数字の意味を判断するのではなく、必要なときに医療機関へ見せて相談する材料にもなります。家庭血圧は、一番低い数字を探すためではなく、自分の普段の状態を確認するための記録として使います。

家庭で血圧を測るときに確認すること

  • 測る時間帯を決めましたか?
  • 座って落ち着いてから測っていますか?
  • 毎回なるべく同じ条件で測っていますか?
  • 都合のよい数字だけを選んでいませんか?
  • 測定した日時と結果を残していますか?
  • 薬や治療を家庭血圧だけで自己判断して変更していませんか?